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2006年11月13日 (月)

『素敵な宇宙船地球号』で

今日の『素敵な宇宙船地球号』は
知床が世界自然遺産になってからの
1年間を追ったものでした。
そのタイトルも「知床一年目のタメ息」です。

知床を舞台に
人とクマとサケの関わりが描かれていました。

そもそも知床とは
北海道東部にある知床半島の先端部分が
世界自然遺産となっており
1500m級の山々が連なっていて、人が住みづらく
逆に言えば、自然が豊富な地域なのですね。

実際、世界遺産登録の際も
自然と人間の共存ということが
大きな評価につながったそうです。

それだけに
1.5Kmに1頭という、高い割合でクマが出没するそうです。

知床半島の羅臼町では
観光客が放置するゴミによって、味を覚えたクマが
民家近くへの出没、住民への被害が続いているといいます。

観光客が増えれば
それだけゴミも増える。
――もしかすると、どこの観光地でも
ごく当たり前に起こっていることかもしれませんが
二次的に、クマ被害に遭っているとすると、深刻です。

クマにとって
世界遺産登録は、文字通り美味しい機会を
増やしたのかもしれません。

一方、サケは
世界遺産登録の前から、受難に遭っていました。

サケが遡上するはずの知床にある44の川は
治水のため、幾重ものダムにより
その遡上を阻んできたのです。

これについては
国際機関であるIUCN(国際自然保護連合)から
サケの遡上を自由にするため
将来的にダムを撤去するよう要請が出ているようですが
ダムができるまで
地形的にも、雨による増水や鉄砲水などの被害が
相次いでいたというだけに
簡単に「はい、そうですか」というわけにはいきません。

この地域では折衷策として
ダムに魚道を設置する、という行動で
サケの遡上を具現化させています。

遡上の頃のサケは
クマにとって格好のえさです。
もちろん、時季に合わせてクマが出没することになります。

先ほどのクマとからめて
クマを人里から放すためには
より上流まで、サケを遡上させる必要があるとする考え方と
そのようなことをしたら
クマ出没の地域を広げるだけだ、とする考え方があるようです。

自然をどこまで守り
そして人間がどこまで自然を利用するか
――人と自然とは
トレードオフしなければいけないものなのでしょうか?

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