« グーグルアースの使い方――宇宙船地球号より | トップページ | Safari3.1を使ってみます »

2008年3月17日 (月)

民主化を恐れる中国

今回のチベット暴動を理解するには
中国との背景を知る必要があるでしょう。
 
まず、それぞれの関係を明確にすると
中国政府はチベットを中国の一部と捉えていますが
チベットは自分たちを、独自の国家と位置づけたいと考えています。
 
また、中国共産党は統治メカニズムであると同時に
その根幹を司る思想でもあるため
かねてよりチベット仏教とは、相反する立場にありました。
 
そのため、チベット仏教のダライ・ラマ14世を政治的に迫害し
ダライ・ラマ14世の指名とは別の後継者を
中国共産党として擁立したという経緯もあるほどです。
 
それでも中国政府は、ここしばらく内政的な問題を表面化させず
(対日本の、ギョーザ問題は未解決のままですが......)
国際的にも、積極的な対立を避け
特に温暖化の分野では、譲歩とも取れる姿勢を見せるようになりました。
 
もちろん、北京オリンピックに、ケチを付けられないため。
対外的に優等生を演じる中、今回のチベット暴動は
中国政府にとって、青天の霹靂とも言える出来事だったのではないでしょうか。
 
14日の端を発したチベット族の暴動は
独立へのレバレッジを最大化する目的から
北京オリンピック目前に謀ったのは明白だと思います。
 
情報が錯綜しているため、正確なことは分かりませんが
報道では、数百人レベルで拘束者が出ているとか
中国政府側の武力を持った鎮圧に
多くの死者が出ているとも伝えられています。
 
以下は、いずれも本日付の報道です。
 
 
 
   
   
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もし、これが事実だとすれば
市民の民主化運動を武力で鎮圧した
天安門事件の二の舞です。
 
89年、天安門事件を起こしたことで
中国は国際社会から信用を失ったことを忘れてはなりません。
 
北京オリンピックの開催国にして
フェアプレイ、友好、相互理解といった
オリンピックの精神からは、およそかけ離れた内政。
 
その行為が本当に、オリンピック開催国に値するのか
日本も含め、世界は
今後の中国政府の対応と情報開示に注視する必要があるでしょう。

|

« グーグルアースの使い方――宇宙船地球号より | トップページ | Safari3.1を使ってみます »

コメント

端的で素晴らしい文章です。
今後の国際社会の動向を北京より見守っています。

チベットやトルキスタンに一日も早く
平和が訪れますように。

投稿: lin | 2008年3月18日 (火) 01時27分

linさん

コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、抑圧されている民族に
平和が訪れる世界でありたいですよね。

投稿: macgyver | 2008年3月19日 (水) 21時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/50722/11454282

この記事へのトラックバック一覧です: 民主化を恐れる中国:

» つき指の読書日記(130) [つき指の読書日記]
 厳しい環境がいつの時代でも、大きな口を開けて待ち構えている。がむしゃらに抵抗し、怖じけず挑戦し、粘り強く克服し、継続は力で、生き続けていくのは並大抵のことではない。  これは人間の世界だけに当てはまることではない。地球上の生命体がすべて、ひたすら苦境に立ち向かって、あるものは勝者として生き残り、反対に押しつぶされて消え去ることもまれでない。  地球環境は温暖化が問題視されている。CO2の排出をいかに削減するか、先進国だけでなく発展途上の国も巻き込まざるを得ない。ありとあらゆる技術開発...... [続きを読む]

受信: 2008年3月17日 (月) 19時35分

« グーグルアースの使い方――宇宙船地球号より | トップページ | Safari3.1を使ってみます »