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2008年5月 8日 (木)

成果主義の後遺症

ともすれば「成果主義≒結果主義≒弱肉強食」と
判断してしまうことが多いのではないでしょうか。

『チーム全員がうつ退職 「人材使い捨て企業」で何が起きたか』 ダイヤモンド・オンライン

成果主義導入のメリットには
労働意欲の喚起、評価の公平性、経営合理化などが挙げられ
10年ほど前から日本でも
導入事例が見られるようになりました。

しかしながら、導入後
その副作用に苛まれる企業が続出したのです。

個人主義、評価の透明性・計測性の難点
過度な目標の要求、企業による社内教育の放棄
企業ブランドの崩壊、ベテラン社員の離脱......などなど。

行動科学の石田淳氏は
著書『やる気を出せ!は言ってはいけない』の中で
成果主義が立ち行かなくなった根底に
2割のデキる社員にとっては、評価を受けて
モチベーション上昇につながったものの
大半の社員は評価されず
むしろ、やる気を下げたためと指摘しています。

一方、成果主義への懐疑論が強まる中
成果主義への誤解から、実際には
適切に運用されていないケースが多いという
シンパの声もあります。

つまり、世間的には
「成果主義の時代は終わった」とされていますが
正しい成果主義に立てば
「適切に運用されないから成果主義が立ち行かない」ということのようです。

「正しい成果主義」は、人材を育て
目標管理による成果を評価し
協力と競争のバランスを保つことが本質なのだとか。

世間で言われる成果主義との乖離は否めませんが
いつしか、その概念が一人歩きし
導入企業から「成果主義的」に
判決を下されたということなのでしょうか。

合理化そのものが目的となってしまうと
過激なマネジメント体質に盲進し、人材をも使い捨てにする時代。

一見、条件が良さそうに見える募集広告には
要注意......かもしれませんね。

参考『ミドルを覚醒させる人材マネジメント』 吉田寿 著
  『「やる気を出せ!」は言ってはいけない』 石田淳 著

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